災害時では、赤ちゃんのミルクのお湯はどうしたらいいのかとお悩みの方。
そんな不安にお答えします。
こんにちは!
子供達はミルクを飲む月齢は過ぎましたが、双子はほぼほぼ完ミで育てました。
幸運にも授乳期間中に大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、何度もヒヤッとした経験はあります。
阪神・淡路大震災の時は、「赤ちゃんにミルクに適した衛生的で熱いお湯が無い」と避難所にいる多くのママ達がとても困ったのだそうです。
色々な人で混雑し雑然とした避難所では、赤ちゃんのミルク用のお湯は簡単に手に入りません。
では、赤ちゃんがいる家庭ではどのように備えればいいのか。
さらに、災害時赤ちゃんにミルクをあげる時に困ることの無い必需品についても紹介していきます。
赤ちゃんがいるご家庭の方は是非参考にして下さい。
災害時に赤ちゃんのミルクにお湯を沸かすのは大変⇒液体ミルクが現実的
災害時に赤ちゃんのミルクのお湯をどう確保したらよいのでしょうか。
自宅避難の場合と避難所の場合の両方で考えてみたいと思います。
自宅避難の場合
自宅避難の場合では、カセットコンロを使ってお湯を沸かすことができます。
普段は授乳にウォーターサーバーを使っている家庭も多いと思いますが、電気が止まってしまうとお湯も出なくなってしまいます。
ちなみにカセットボンベは1本で約2時間使用が可能となっています。
避難所の場合
避難所でもお湯は沸かしてもらえますが、赤ちゃんのミルクに適した清潔で安全な水である可能性は低いです。
避難所で自由にカセットコンロが使えるかと言うと、避難所の環境によっては火を使うことを禁止される場合もあると思います。
こちらの湯沸かしBOXは、阪神・淡路大震災の被災者の声を受けて開発されました。
湯沸かしBOXの使い方とメリット・デメリット
湯沸かしBOXのメリットは、カセットコンロとは違い防災用避難袋に入れておくことができることです。
デメリットは、一つは熱湯を作るのに時間がかかるという点。
もう一つは一度にたくさんのお湯を沸かそうと思うと沸騰まではいかないという点です。
下の表は、湯沸かしBOXを使用した時の水量と温度の目安です。
水量 | 200㎖ | 400㎖ | 600㎖ | 800㎖ | 1000㎖ |
最高温度 | 95℃ | 90℃ | 85℃ | 80℃ | 75℃ |
所要時間 | 10分 | 15分 | 30分 | 40分 | 40分 |
結論:避難所においては液体ミルクが現実的
避難所で赤ちゃんにミルクをあげたい時には、液体ミルクが現実的だと思います。
なぜなら、混雑・雑然とした避難所で頻繁にお湯を沸かすの時間的にも体力的にも精神的にもかなりしんどいと思うからです。
それと同時に、万が一避難所に避難することになったことを考えて、液体ミルクを備蓄しておくのがベストだと思います。
液体ミルクとは
液体ミルクは調合する必要が無くそのまま飲ませることができるミルクです。
お湯を必要としないので、備蓄用のミルクとして最適です。
メリット
液体ミルクのメリットは何よりも手間が少ないという点です。
お湯を沸かす必要もなく調合の必要もないので赤ちゃんが泣いたらすぐにあげることができます。
また、液体ミルクの中には哺乳瓶が無くても飲ませられるものもあり、哺乳瓶の消毒の手間を省くことができ、避難所でも重宝します。
デメリット
液体ミルクは常温で飲ませられるものですが、あまりに冷たいと赤ちゃんが飲まないかもしれません。
その場合には液体ミルクを一度哺乳瓶に移し、カセットコンロで湯せんして温めてからあげてください。
避難所の場合は、湯せんならばそこまで衛生面を気にしなくて済むので、避難所で沸かしているお湯をもらうと良いでしょう。
液体ミルクを温めることのできるミルクウォーマーもあります。
モバイルバッテリーや車のシガーソケットから車の電源を使って温めることが可能です!
ミルクウォーマーの詳しい使い方やデメリットについてはこちらの記事でご紹介しています。
液体ミルクは粉ミルクと比べると高価ではありますが、非常時に備え、赤ちゃんを守るために必要なものなので、備蓄しておきましょう!
災害時に赤ちゃんにミルクをあげる時に必要なもの
ミルク用の水
もしも水道が止まってしまった場合にはお湯を沸かすことすらできなくなりますから、必ずミルク用の水をセットで確保する必要があります。
水は一般的な軟水であれば問題ありませんが、気になる方は赤ちゃんミルク専用のお水を確保しておくとよいでしょう。
粉ミルク・キューブミルク
粉ミルクももちろん必須の備蓄品になります。
もしも避難所に移動しなければならなくなった場合を想定し、缶のタイプよりも持ち運びに便利なスティックタイプやキューブタイプを備蓄しておくのがおススメです。
非常時の授乳であると便利なもの
使い捨ての哺乳瓶
哺乳瓶の消毒の手間を省くために、使い捨ての哺乳瓶を用意しておくと重宝します。
ただし、値段もそれなりにするため、自宅避難で消毒ができるのであれば消毒し、避難所などでどうしても消毒が難しい場合に使うのがいいかもしれません。
使い捨ての哺乳瓶が無い場合には、カセットコンロでお鍋にお湯を沸かして熱湯消毒か、薬液タイプを用意しておくとよいでしょう。
小さ目のやかんやミルクパン
また、お湯を沸かした時に直接でも片手で哺乳瓶に注ぐことができるような、小さくて注ぎ口の細めのやかんや、ミルクパンのようなものは準備しておくとよいです。
もちろん普通のやかんでも大丈夫ですが、注ぎ口が大きいと哺乳瓶に注ぎづらいので、口が細めのものあると便利です。
保温ポット
長時間温度を保ってくれる保温ポットがあれば、ミルクの度にお湯を沸かす必要が無いので絶対に合った方がいいアイテムです。
授乳ケープ
授乳ケープはすでに持っている方も多いと思います。
万が一避難所に避難した場合に、母乳をあげたい時に使えます。
ミルクであっても赤ちゃんの興味が周りに移ることなくミルクに集中してくれる場合があるので一つあると便利です。
備蓄用のミルクは何日分用意するか
これまで、備蓄する食糧は「3日分」と言われていました。
しかしこれが最近「1週間」と言われているのをご存じですか?
これは、これまで実際に起きた中でも「特に甚大な災害」の時には、ライフラインが復旧して必要な食糧が手元に届くまでに結果1週間かかることが多かったためです。
ミルクの消費量については赤ちゃんの月齢によると思いますので、大体1週間を目安に備蓄しておきましょう。
まとめ⇒災害時のミルクには、液体ミルクが現実的です
災害時の赤ちゃんのミルクには、液体ミルクが現実的なので必ず備蓄しておきましょう。
自宅避難の場合にはカセットコンロでお湯を沸かすことができるので、カセットコンロも必須です。
もちろん、粉ミルクやミルク用のお水も備蓄しておきます。
避難所で避難している場合には、カセットコンロや湯沸かしBOXでミルクの度にお湯を沸かすのは非現実的です。
避難所で避難することも想定し、赤ちゃんがいる家庭では「液体ミルク」は必ず用意しておくべきものだと思います。
液体ミルクを保温できるミルクウォーマーもあるととても助かると思います。
備蓄するミルクの量は1週間分あれば安心です。
「また今度でいいや」「備えならいつでもできるし」と思っているとなかなか行動に移せないものですが、赤ちゃんのためを考えると今すぐに準備しておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。